没後25年 相米慎二監督の傑作3本が4Kレストアで劇場初公開!ヴェネチア国際映画祭でも喝采を浴びた『魚影の群れ』も
相米慎二監督の傑作が鮮やかに蘇る!没後25年記念4Kレストア版、劇場初公開
日本映画界において唯一無二の存在感を放ち、国内外の映画人に多大な影響を与え続けている伝説の映画監督・相米慎二。彼の没後25年を記念し、キャリアを代表する傑作3作品が、この秋、待望の4Kデジタルリマスター版として劇場初公開されます。

今回4Kレストアで蘇るのは、初期の『魚影の群れ』、中期の『東京上空いらっしゃいませ』、そして晩年の代表作『あ、春』の3本です。これらの作品は、11月27日(金)よりBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下を皮切りに、全国で順次公開されます。
圧巻の4Kデジタル修復で、当時の感動が現代に
今回の4Kデジタル修復は、35mmオリジナルネガから4K解像度で高精細スキャンされた映像と、オリジナル音ネガから96kHz24bitでデジタイズ後に丁寧なノイズ処理が施された音声によって実現しました。撮影当時のスタッフや関係者の監修のもと、画・音声ともに修復が行われた、まさに決定版とも言える上映素材です。
グラフィックデザイナーの畑ユリエ氏が手掛けたティザービジュアルは、『魚影の群れ』の「漁船」、『東京上空いらっしゃいませ』の「ワンピース」、『あ、春』の「ニワトリ」といった、各作品の象徴的なモチーフが散りばめられ、公開への期待感を高めるデザインとなっています。
ヴェネチア国際映画祭で喝采を浴びた『魚影の群れ』
開催中の第83回ヴェネチア国際映画祭クラシック部門では、日本映画で唯一『魚影の群れ 4Kデジタルリマスター版』が選出され、9月3日(現地時間)にワールドプレミア上映が行われました。

会場となったSALA CORINTOは世界中の映画関係者で熱気に包まれ、上映前には松竹株式会社の高川彩氏が登壇し、修復の過程について説明しました。


高川氏は、相米監督が「役者が用意してきた嘘の演技を剥ぎ取り、極限状態で見せる本物の人間を撮るためだった」と語った「長回し」演出の多用について触れ、特に印象的な3つの長回しシーンを挙げました。
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娘のトキ子が歌いながら自転車で港町の坂道を滑降する場面
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房次郎が元妻を土砂降りの中ひたすら追いかけるシーン
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房次郎による壮絶なマグロ漁のシーン
特に最後のマグロ漁のシーンでは、波の繊細な動きや光を損なわずにゴミを丁寧に除去する作業が非常に難しかったと、修復の困難さが語られました。音声修復においても、故・小島良雄氏のご息女である音響効果技師・小島彩氏と録音技師・小野寺修氏が監修し、北の大海原に展開される人間ドラマに深みを与えています。

没後25年 相米慎二 4Kレストア 上映情報
相米慎二監督のマスターピースが、待望の4Kデジタルリマスター版でスクリーンによみがえります!
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特集名: 没後25年 相米慎二 4Kレストア
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劇場: Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下
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公開日:2026年11月27日(金)より全国順次公開
Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下の詳細はこちらからご確認ください。
https://www.bunkamura.co.jp/cinema_miyashita/
作品情報
『魚影の群れ 4Kデジタルリマスター版』

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公開年/尺: 1983年/140分
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英題: The Catch 4K Digitally Restored Version
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脚本: 田中陽造
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出演: 緒形拳、夏目雅子、佐藤浩市、三遊亭円楽、十朱幸代、下川辰平、矢崎滋
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概要: 青森県下北半島最北端の漁港を舞台に、マグロの一本釣りに命を賭ける男たちと、情熱的な女たちの世界を描いた人間ドラマ。吉村昭の原作を相米慎二監督が壮大なスケールで映画化しました。
『東京上空いらっしゃいませ 4Kデジタルリマスター版』

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公開年/尺: 1990年/109分
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英題: Tokyo Heaven 4K Digitally Restored
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脚本: 榎祐平
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出演: 中井貴一、牧瀬里穂、笑福亭鶴瓶、三浦友和、毬谷友子、出門英、谷啓
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概要: 不慮の事故に見舞われた新人モデルが、死を受け入れられずに現世へ舞い戻る物語。バブル時代の東京を背景に、牧瀬里穂の初々しい魅力が光るデビュー作です。相米作品ならではの長回しで、少女の感情が鮮やかに捉えられています。
『あ、春 4Kデジタルリマスター版』

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公開年/尺: 1998年/100分
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英題: Wait and See
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脚本: 中島丈博
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出演: 佐藤浩市、山﨑努、斉藤由貴、富司純子、藤村志保、余貴美子、三浦友和
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概要: 順調な人生を送っていた証券マンの元に、死んだはずの父親が突如現れることから巻き起こる騒動を描いたホームドラマ。ユーモアとペーソスが織り交ぜられ、自分の人生を見つめ直す男とその家族の姿が描かれます。1999年度キネマ旬報ベストテン1位、ベルリン国際映画祭で国際批評家連盟賞を受賞した晩年の代表作です。
相米慎二監督プロフィール
1948年岩手県盛岡市生まれ。中央大学文学部を中退後、日活撮影所に入所し助監督として経験を積みました。1980年『翔んだカップル』で監督デビューし、続く『セーラー服と機関銃』(1981年)は大ヒットを記録。長回しを多用した大胆なカメラワークや厳しい演技指導といった独特のスタイルで、映画ファンを魅了しました。1985年の第1回東京国際映画祭では『台風クラブ』がヤングシネマ大賞を受賞し、審査員のベルナルド・ベルトルッチ監督に絶賛され、海外での評価のきっかけとなりました。その後も『お引越し』(1993年)がカンヌ映画祭「ある視点」部門で上映、『あ、春』(1998年)はベルリン映画祭パノラマ部門に選出され国際批評家連盟賞を受賞するなど、国際的な評価を確立していきます。2001年9月9日、53歳の若さで急逝しましたが、その13本の監督作品は今なお多くの映画監督たちに影響を与え続けています。没後も国際的な再評価は続き、2023年にはヴェネチア映画祭クラシック部門で『お引越し』が最優秀復元賞を受賞しています。
人と人が出会い、別れ、また出会う季節の巡り合いを描き、魔法のような映画的瞬間に満ちた相米慎二監督のマスターピースを、ぜひこの機会に劇場のスクリーンで体験してください!



